2013/09/11

トイレのマークと東京オリンピック

私たちが日常、駅や公園で見慣れているトイレのマーク、これがはじめて使用されたのが1964(昭和39)年の東京オリンピックです。
 

 

1964(昭和39)年10月6日『毎日新聞』朝刊


1964(昭和39)年10月10日(土)午後2時58分
「第18回近代オリンピアードを祝い、ここにオリンピック東京大会の開会を宣言します」、天皇陛下のお言葉で開会式が宣せられ、94か国から7,000名あまりの選手が参加し、開会式の入場者は73,000名に達したそうです。外国人が大挙して東京にやってきたのです。

新聞では、外人に対するマナーなども記事として取り上げられました。そんな中で、1964(昭和39)年10月6日(火)の毎日新聞朝刊では、「無言のガイド 絵ことば」「トイレに一番苦労 競技場別に色分けも」と題した記事で、競技場内の案内マークが紹介されています。

すでに、哲学者オットー・ノイラートとイラストレーターのゲルト・アルンツによってデザインされたIsotypeと言われる非言語による意味表現としてピクトグラムはありましたが、トイレのマークとして普及するきっかけになったのは、間違いなく東京オリンピックです。

私が初めて出張でドイツに行って、レストランのトイレを探していたとき、ドアに「Damen」「Herren」と書かれていて、まったくドイツ語の分からない私は、間違って「Damen」のドアを開けてしまった恥ずかしい記憶があります。今では、ドイツでも空港やホテル、公共施設、大きなレストランではトイレのマークが使われているのではないでしょうか。

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